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第7回ニホンミツバチ養蜂研究会が開催されました。

 第7回ニホンミツバチ養蜂研究会が10月20日(日)に京都先端科学大学(京都学園大学から校名変更)太秦キャンパス「みらいホール」で開催

されました。本研究会は当研究所、京都ニホンミツバチ週末養蜂の会、京都学園大学の主催で2013年から毎年開催されており、今回も全国各地から約200名の養蜂家、養蜂愛好家等が参集して、講演会、ワークショップ、展示、交流会で盛り上がりました。

 現在のニホンミツバチの危機として、病害虫としてはアカリンダニ、サックブルードウイルス、スズメバチ等があり、生育環境としては巣箱付近や採餌場でのネオニコチノイド等の農薬散布や蜜源の減少の問題があげられます。その中で今回はアカリンダニに焦点を当てて、簡易検査法の解説と実習を中心にしたプログラムを組みました。

 まず、法政大学自然科学センターの島野智之 教授に「そもそもダニはどんな生き物か?」と題してダニ一般の​講演をして頂きました。次いで、アカリンダニ鑑定団の岩﨑隆団長に「 アカリンダニの簡易検出法 」の解説をして頂き、顕微鏡によるアカリンダニ検査の実演、実習 のワークショップに入りました。中高年には難しい微細な気管の取り出しと検鏡でしたが、岩﨑団長の繰り返しの説明と鑑定団有志の手助けにより多くの参加者が生まれて初めて自分の目で憎いアカリンダニやダニに占領されたミツバチの気管を観察することが出来ました。ワークショップと並行して、蜜源植物に訪花するミツバチの美しい写真の展示、重い重箱式巣箱の持上げ機の実演、巣箱の中の巣板の模型、スズメバチサラバ関連の展示など養蜂家や養蜂愛好家に関心の高い内容の展示が行われ、参加者の間で熱心な質疑応答が行われました。

 交流会では飲食をしながら、講演者、参加者、主催者が沢山の人の輪を作りミツバチ談義で盛り上がりました。また、試飲コーナーでは京都先端科学大学の学生達が栽培した「みずほのか」を原料にした清酒「霧美命」の試飲が人気を集めていました。そして、参加者の多くが新しい情報を得ることができ、来年も是非開催して欲しいと要望していました。


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